てぃーだブログ › 遮熱ブロックの可能性

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2022年度遮熱効果の実験(猛烈な暑さ7月24日のデータ)

2022年10月06日

Posted by (株)伊是名ブロック工業 at 13:51 Comments( 0 )

昨年と同じく無対策・白の反射塗料・各A・B・C・Dの遮熱モデルでの2022年度遮熱効果実験の状況写真です。

2022年7月24日の屋根水平面(無対策)・北面を除く各壁面温度のグラフです。


7月24日の実験データですが、これまで経験した事のない猛烈な酷暑のデータです。
2009年より色々なパターンで実験をしてきましたが無対策において午前11時半から
午後の4時半まで屋根スラブ表面温度は50℃を超え、かつ1日の合計温度は
2030.2℃でこれまで経験したことのない数値ですので、このような屋根スラブを持った
居住空間では冷房設備にとても大きな負荷が掛かることが容易に想像できます。
データの示す通り水平面(無対策)では午後の2時半で55.3℃とピークになり、
素足では歩けない程相当な暑さのデータです。
東壁面では午前11時に41.4℃でピークになり、
西壁面においては午後の6時に41.3℃となり、日射の当たらない南壁面温度は
午後の2時半で38.5℃とデータからみてとれます。ちなみに24日の南中高度は
83.8°で南中時刻は12時35分となっています。データをみる限り当たり前のこと
ですが、最大温度は屋根水平面が50℃を超えるオーダーで東西面が40℃台で
次に南壁面が30℃後半でそれぞれ桁違いの温度です。
屋根水平面がいかに大きな日差しを受けているのがデータからみてとれます。


7月24日の屋根水面(無対策)及び各遮熱モデルのスラブ表面温度の
グラフとデータですが、
前述のように、午後の2時半では無対策が55.3°で白の反射塗料は45.5°となり、
同じような波形のグラフです。又各遮熱モデルの実験状況写真ですが、Aモデルは、
遮熱ブロックの周囲を砂利で囲みブロック下部の内部通気を防ぐ実験です。

データを見る限り午後の4時半で38.1℃でピークになり無対策と比較し約2時間の
タイムラグと17.2℃の温度差がデーターで見てとれます。


次にBモデルでは日射遮蔽ブロックと50mmの断熱材での組み合わせで熱抵抗が
一番大きな値で、午後の2時半の無対策とでは、21.6℃の大きな温度差です。
又、午後の9時に34.9℃とピークになり無対策と比較し、
6時間半の遅れで且つ断熱材の要素が見えコストパフォーマンスも気になるところです。


同じくCモデルとDモデル実験状況写真ですが、Cモデルにおいて午後の2時半で、
37.1℃とピークになり、無対策と比較し18.2℃の温度差があり、
Dモデルでも37.5℃と無対策と比較し17.8℃の温度差で同じ時間帯でピークとなっています。



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2021年遮熱効果の実験(7月30日のデータ)

2021年09月01日

Posted by (株)伊是名ブロック工業 at 17:54 Comments( 0 ) 遮熱ブロック

2021年遮熱効果の実験の写真です。


上のグラフは7月30日の屋根水平面(無対策)及び白の反射塗料、又
各遮熱A・B・C・Dモデルのグラフで、沖縄気象台那覇の観測データでは全天日射量は
26.43(MJ/㎡)と大きな日差しを受け、
午後の1時では3.55(MJ/㎡)の大きな日差しです。
遮熱Bモデルは日中外気温以下で、無対策の日較差20.4℃と比較し0.9℃でとても小さく
又、無対策と比較し午後2時半では20.8℃でとても大きな遮熱効果を呈しています。
次にDモデルは午後5時までは外気温以下で、同じく無対策と比較し
午後の2時半では19℃とBモデルの次に大きく、Aモデル、Cモデルでは
午後の3時までは外気温と同等で推移し、Dモデルと比較し日中はプラス1℃の
範囲内あり又、無対策と比較し午後の2時半では18℃の差があり大きな遮熱効果です。


無対策に隣接する遮熱ブロックの上に赤瓦を設置した遮熱Dモデルの状況写真です。
今年の6月10日からの実験では、無対策に隣接するDモデルにおいて
無対策からの熱伝達の実験を行いました。熱は熱いところから低いところに移動します。
よって下の写真にあるように、無対策の境界から0㎝・10㎝・20㎝・30㎝・40㎝と熱電対
装置のケーブルを設置いたしました。








下の表は7月30日の午前9時から翌日の午前8時半までのデータです。


午後の2時半での無対策とDモデルの境界0㎝の温度では互いに平衡状態になろうとし
無対策と比較し7.6℃の温度差があり、10cmでは16.1℃と急激に下がっています。
又、無対策と比較し20㎝では17.5℃、30cmでは18.3℃、40㎝では19℃の
緩やかな温度差となっています。

上のグラフはDモデルを基準にした時の無対策からの距離が0㎝・10㎝・20㎝
30㎝・40㎝の温度のグラフですが、0㎝では11.4℃で10cmでは2.9℃とわずかな
温度差で、20㎝では1.5℃、30㎝で0.7℃、40㎝では0℃となっています。
遮熱ブロックを敷設する際、敷設されていない場所からの熱伝導があり
遮熱効果の低減が多きのではとの疑問から今回の実験を開始しましたが
少なくても20㎝では熱伝導による熱の移動があまりない事が確認できました。
ちなみに気候風土適応住宅の構工法(屋根)では遮熱ブロックは屋根通気ブロック
として紹介されています。よってパラペットと遮熱ブロックの距離をあけ、空気層に
風を引き込むという事のメリットが大きいように思われます。
夏季の長い8地域の沖縄県では、夏至の日の太陽の南中高度はほぼ真上です。
よって屋根の日射遮熱はとても大切な事のように思います。



















2020年度遮熱効果の実験(7月11日のデータ)

2020年08月27日

Posted by (株)伊是名ブロック工業 at 22:17 Comments( 0 ) 遮熱ブロック

2009年度の遮熱効果の実験状況写真です。


2010年度の遮熱効果の実験状況写真です。


2020年の遮熱効果の実験状況写真です。実験を開始してから11年目となりましたが
2009年の当時は、日射遮蔽(シャヘイ)という言葉さえ、あまり聞き慣れない様な気が
いたしました。
実は2019年から上記の実験を開始していましたが、遮熱Aモデルに関して
2年分のデータを取りその信頼性を得る為、昨年度はブログでの掲載を控えていました。

今年の実験項目は昨年に続き下記の通りです。
1)無対策(比較屋根)
2)白の反射塗料
3)遮熱Aモデル



ブロックの4辺にある直径30mmの穴の有効性を検証する為
ブロック下部の通気層を合板と40mmの砂利で四方をふさぎました。
通気層の内部風速を若干でも下げることによる屋根スラブ表面温度の変化の
データを取得し、そのことによる遮熱効果低減の有無を確かめる実験です。
又、遮熱ブロックの施工の際、敷きならべて行く段階でハト小屋等の設備で
外気につながる通気層が取れない状況も多々あるとの想定で実験を行いました。

4)遮熱Bモデル

スラブの防水層の上に厚さ50mmの断熱材を敷き、その保護のために厚さ50mmの
平板ブロックを載せ、さらに遮熱ブロックを敷き並べました。

5)遮熱Cモデル

2010年度から同じ状態で継続しております遮熱ブロックの実験状況写真です。

6)遮熱Dモデル

2018年度から開始しています実験です。前後に開口部を持つ沖縄県産の赤瓦と
遮熱ブロックの組み合わせによる実験状況写真です。

次に2020年7月11日のデータのグラフです。

沖縄気象台那覇の観測では11日の全天日射量は28.11MJ/㎡日でとても大きな
日差しを受けています。上図は無対策の屋根水平面及び各壁面のグラフです。
蒸暑地域の沖縄県において南中高度が高い為、屋根水平面は壁面に比べ
一日をとうして大きな日差しを受けています。


屋根水平面の無対策(比較屋根)及び白の反射塗料と各A・B・C・Dの
遮熱モデルのグラフです。


外気温を基準にした時のグラフですが、無対策と白の反射塗料は温度の違いは
ありますが同じような波形で推移し、他の4つのモデルも似たような波形で推移し
外気温と比較しマイナス2.7℃からプラス1.5℃の範囲で日差しを避けています。



遮熱Aのモデル温度特性のグラフと測定箇所の図ですが、4つの各遮熱モデルを
比較、参考にする為外気温と無対策の温度を書き入れました。次にAモデルですが
以外にも屋根スラブ表面温度の値は低く、午後の2時から4時頃の値では等間隔で
表面・裏面・空気温度と下がり、とても興味深いグラフです。



次に遮熱Bモデルの温度特性のグラフと測定の箇所ですが、前回と同様で
朝から午後の6時半迄は外気温以下で推移しています。



遮熱Cモデルの温度特性のグラフと測定箇所の図ですが、10年前と変わりません。



遮熱Dモデルの温度特性のグラフと実験測定箇所の図ですが、遮熱Bモデルの
次に良い結果ですが、赤瓦のグラフでは乱高下の大きいのが特徴のように
思われます。
ここまで4つのパターンの遮熱モデルを述べてきましたが、屋外での実験ですので
RCの屋根スラブ表面温度の温熱環境は様々な気象条件に左右されます。
いずれにしましても、日射遮蔽(シャヘイ)は改めて大切な要素技術だと思います。


















平成30年度遮熱効果の実験・赤瓦を設置致しました。

2018年07月06日

Posted by (株)伊是名ブロック工業 at 11:29 Comments( 0 ) 遮熱ブロック




平成30年度遮熱効果の実験状況写真です。本来赤瓦は勾配屋根
に用いられる沖縄らしい風景や景観の素材ですが、日射遮蔽(シャヘイ)の
実験の為に、あえて遮熱ブロックの上に赤瓦を設置いたしました。

実験項目としては下記の通りです。
1)屋根水平面の無対策(比較屋根)
2)白の反射塗料
3)厚さ150mmのバラス(最大寸法40mm)
4)断熱材厚さ50mmの上に遮熱ブロックをのせた遮熱Aモデル
5)9年前から設置の遮熱ブロックの遮熱Bモデル
6)遮熱ブロックの上に沖縄県産の赤瓦をのせた遮熱Cモデル
以上6項目について実験のデータを取続けています。



平成30年6月25日の外気温及び屋根水平面・各壁面温度のグラフです。
やはり屋根水平面は各壁面温度と比較し、大きな日差しを受け
南中高度の高いこの時期でのオレンジ色の南面は、外気温と比較し
約2度の範囲で推移しています。



6月25日の屋根水平面(比較屋根)及び各遮熱モデルの
屋根スラブ表面温度のグラフです。
無対策(比較屋根)は午後2時半で50.8度と高い値で
白の反射塗料と似たような波形です。
バラス及び各遮熱モデルA、B、Cは同じような波形で
屋根スラブ表面温度が推移しています。



外気温を基準にした時の無対策、及び各遮熱モデルの
屋根スラブ表面温度のグラフです。
バラスとBモデルは午前11時まで外気温以下でBモデルは
外気温と比較し1度以内で推移し、又、赤瓦のCモデルは
午後の5時まで外気温以下で、Aモデルに至っては午後の
7時半まで外気温以下で日較差も0.6度で、とても小さな値で
推移しています。
次回からのブログにつきましては、各遮熱モデルごとに
モデルの表面温度、裏面温度、空気層温度など
詳しく数値をグラフ化し掲載したいと思います。






















平成29年度遮熱効果の実験(暑い日のデータ)

2017年07月30日

Posted by (株)伊是名ブロック工業 at 17:55 Comments( 0 ) 遮熱ブロック

平成29年度の遮熱効果の実験状況写真です。
1)屋根水平面(無対策)・東・南・西の各壁面及び
 各壁面の窓ガラスの温度
2)白の反射塗料
3)厚さ150mmのバラス(最大寸法40mm)
4)断熱材厚さ50mmの上に遮熱ブロックAモデル
5)8年前から設置の遮熱ブロックBモデル
6)遮熱ブロックの設置方法を変えてのCモデル
以上6項目の実験状況写真です。



7月23日午後1時頃の写真です。
23日の沖縄気象台那覇の観測で、全天日射量は28.07MJ/㎡日でとても大きな値です。

23日のデータですが、無対策の一日の合計温度が、1991.8度と、大きく
日較差も、21.5度と大きな値です。
午前の11時半から午後の4時半まで50度を超えており、このようなデータは
みたことがありません。
各遮蔽材と無対策(比較屋根)とを比較するため、グラフを作ってみました。

屋根水平面及び各壁面温度のグラフですが、屋根水平面は各壁面に比べ
大きな陽射しを受けています。


無対策(比較屋根)及び各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフです。


外気温を基準にした時の各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフです。
外気温を基準した時、各遮蔽材の温度の特徴が見られ
無対策と白の反射塗料は値は違いますが、同じ様な波形で
40mmのバラスと、B,Cモデルは若干、値が違いますが
同じ様な波形で、唯一断熱材を使用したAモデルは午後の1時から
午後の4時までは外気温以下ですが、その後Bモデル、Cモデルと
と同じような波形で推移しています。23日とても大きな陽射しを
受けていたことがデータで読み取られます。
できれば、これからも屋根の日射遮蔽(シャヘイ)のパターンを変えデータを
取得していきたいと思います。














平成29年度遮熱効果の実験梅雨入り前後のデータ

2017年05月22日

Posted by (株)伊是名ブロック工業 at 21:55 Comments( 0 ) 遮熱ブロック


昨年度と同様な実験状況写真ですが、今年も同じく実験項目として

1)屋根水平面(無対策)・東・南・西の各壁面及び
 各壁面の窓ガラスの温度
2)白の反射塗料
3)厚さ150mmのバラス(最大寸法40mm)
4)断熱材厚さ50mmの上に遮熱ブロックAモデル
5)8年前から設置の遮熱ブロックBモデル
6)遮熱ブロックの設置方法を変えてのCモデル
以上6項目の実験で梅雨入り前の5月4日のデータと
同じく梅雨入り後5月13日のデータを取りグラフ化しました。


5月4日のデータですが、屋根水平面の無対策の表面温度が最も高く
次に西壁面・東壁面・南壁面となり
透明な窓ガラスの温度も西・東・南の順で高くなっていて
躯体のコンクリートとガラスの温度特性が表れています。
沖縄気象台観測の4日の那覇での全天日射量は
26.31MJ/㎡日で、とても大きな日差しを受けています。
ちなみに、単位の換算で1MJ/㎡は0.2778kwh/㎡ですので
4日では26.31×0.2778≒7.3kwh/㎡と大きな日差しを受けています。


5月4日の屋根水平面の無対策及び
各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフですが、午後2時半では
無対策と遮熱施工Aモデルの屋根スラブ表面温度の温度差は20.9度と
大きく、続いてBモデル及びCモデルも無対策と比較して19.7度と
大きな開きです。


4日の外気温を基準にした時の無対策と
各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフですが、遮熱施工Bモデル
及びCモデルは午後の4時半までは外気温以下で、その後
プラスマイナス1度の範囲で推移し、Aモデルはほとんどが
外気温以下で、日較差も1.6度と小さな値です。


沖縄地方は13日に梅雨入りをしましたが
13日の屋根水平面・各壁面及び各面窓ガラス温度のグラフです。
13日の全天日射量は3.17MJ/㎡と小さな日差しです。


13日の無対策及び各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフです。


13日の外気温を基準にした時の
各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフですが
温度の違いはありますが皆同じ様な波形をしています。
唯一遮熱施工Aモデルは一日を通して外気温以上で
外気温と比較し最大で3度のプラスの開きがあります。
屋外での実験ですので、いろいろな気象条件に左右されます。
当たり前のことですが、日差しのある無でデータは変化致します。
これから梅雨が明け夏本番に向かいますが、費用対効果や耐久性も
考慮してこれからもデータを取り続けていきたいと思います。












平成28年遮熱効果の実験夏季のデータ

2016年07月28日

Posted by (株)伊是名ブロック工業 at 13:28 Comments( 0 ) 遮熱ブロック

平成28年度遮熱効果の実験状況です。

平成28年7月17日の各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフです。
17日はとても日差しが強く、午後2時の無対策(比較屋根)の
屋根スラブ表面温度は53.1度と高い値で
遮熱ブロックAモデルとの温度差は午後2時で19.6度と大きな開きです。









7月22日午後1時頃の写真と、屋根水平面・各壁面温度のグラフ及び
各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフと
外気温を基準にした時の各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフです。
屋根水平面は夏季の晴天の日、東西壁面と比べ大きな日差しを
受けていて、又、22日は朝から晴天で17日と同様日差しが強く
無対策(比較屋根スラブ表面温度)の温度は
12時から午後の4時30分まで50度以上の温度です。
1週間程、にわか雨さえも無く、厳しい暑さになっています。
22日は夏至の日より一月ほど遅れての高い温度で推移していますが
これは北半球での地球のタイムラグでしょうか。
無対策(比較屋根スラブ表面温度)と日射遮蔽ブロックと断熱材の
組み合わせのAモデルとの温度差は、午後の2時半で20.2度です。
又、Aモデルの日較差は0.6度で、とても小さな値です。
Bモデル、Cモデルでは外気温と比較し、プラス1.5度の範囲で推移し
遮熱ブロック内部の換気を期待したCモデルが、若干低めの値です。
白の反射塗料は温度はちがいますが、無対策と同じような波形です。
外気温を基準にした時の各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフですが
遮熱ブロックAモデルは、午後の10時半まで外気温以下で
次にCモデル、Bモデル、最大寸法40mmのバラス(砕石)の順で
温度差は違いますが、同じような波形となっています。


7月24日の実験場の近くにあります糸満・美々ビーチでの落雷の新聞です。




実験場のすぐ近くにある糸満・美々ビーチ付近での晴れた日の
コバルトブルーの海と、青い空で沖縄らしい風景の写真ですが
24日は午後から天気が急変していました。




24日の各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフと
外気温を基準にした時の各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフです。
無対策(比較屋根スラブ表面温度)は正午ごろ50.2度の高い値ですが
落雷や雷雨のせいで、午後の3時前には32.7度といっきに17.5度も降下
してることがデータで見て取れます。
遮熱ブロックAモデルの日較差はほとんどありませんが、雷雨のあと
温度は違いますが、Aモデル以外の外気温、その他の各遮蔽材の
屋根スラブ表面温度は、だいたい同じような波形です。
外気温を基準にした時の各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフですが
Bモデル・Cモデルは降雨後、外気温以下か外気温並みの温度で
推移していますが、空気層のないバラス(砕石)や断熱材は無対策と比較し
約2度ほどの高い温度差で推移してます。
日差しの無い雲天の日や降雨時、断熱材は放熱を
阻害していますのでしょうか、とても興味深いです。
屋外での実験は、実験室実験では決してできない様々な気象条件や
太陽の色々な波長の電磁波の影響を受けています。


夏季の晴れた日、モノレール旭橋駅付近の赤信号待ちをしている写真です。
日陰で停車してくれたらいいなーと、誰しもが経験したことが
あると思うのですが。


晴れた日、防風林のモクマオの木の下での写真ですが、これもまた
立派な日射遮蔽(シャヘイ)で涼風がとても気持ち良く感じられます。
亜熱帯での蒸暑地域のRC造屋根の温熱環境の改善として
日射遮蔽(シャヘイ)による遮熱は重要な要素技術の一つだと思います。
















平成28年度遮熱効果の実験

2016年06月27日

Posted by (株)伊是名ブロック工業 at 11:44 Comments( 0 ) 遮熱ブロック


平成28年度遮熱効果の実験状況写真です。
6月22日に設置を完了致しました。
左下から、無対策、白の遮熱塗料、40mmのバラス
遮熱ブロックAモデルは50mmの断熱材と平板ブロック
の上に遮熱ブロックを敷き込みました。
遮熱ブロックBモデルは7年前からの同じ設置方法です。
遮熱ブロックCモデルはブロックとブロックの
間隔をあけて設置を致しました。





50mmの断熱材と平板ブロックの上に
遮熱ブロックの敷き込み状況写真です。





今年の実験では40mmのバラスの厚さは150mmです。




遮熱ブロックCモデルは、ブロック下部の通気層の換気を考慮し
ブロックとブロック間隔をあけて設置を致しました。



翌、6月23日はとても暑くて日差しが強く、快晴でしたので
データを取りグラフを作ってみました。



6月23日の屋根水平面(無対策)及び各壁面温度のグラフです。
毎年のことですが、屋根水平面が一番大きな日差しを受けています。
午後2時では屋根水平面の温度は51.5度で、大きな値です。
次に東・西壁面とつづき、南の壁面では緯度が低いため
日差しをあまり受けてはいません。



23日の水平面における各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフですが、
午後の2時における屋根水平面の無対策と、遮熱ブロックAモデルとの
温度差は19.9度と大きな開きがあり、又、遮熱ブロックBモデル及び、
遮熱ブロックCモデルでも外気温以下か、プラス1度以内で推移しています。
又、無対策の日較差は19.8度で、遮熱ブロックAモデルでは0.4度しかありません。



23日の外気温を基準にした時の、各遮蔽材の屋根スラブ表面温度ですが、
特に、遮熱ブロックAモデルでは、大きな日差し受ける午後の1時から3時の
時間帯では外気温と比較し、約マイナス3度で推移しています。



6月19日の実験状況写真ですが(平成27年度の実験状況)、
この日もとても暑くて日差しも強く、今回の実験と比較をするため、
グラフを作ってみました。



6月19日の屋根水平面各壁面温度のグラフです。



6月19日の各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフです。



6月19日の外気温を基準にした時の
各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフです。

今年の実験では、バラスを150mm、断熱材と遮熱ブロックの組み合わせ
及び、遮熱ブロックの設置の方法を変えるなどしての実験ですが、
それぞれに、改善の効果があるように思います。
前回の実験と比較をしながら、これからの3か月間データを取りますが、
夏季の長い蒸暑地域の沖縄県において
晴れた日のRC造の温熱環境改善として、いろいろなの手法を用いた
日射遮蔽(シャヘイ)対策は、とても大切なことのように思います。























平成27年度遮熱効果の実験、夏季及び中間期のデータ

2015年12月02日

Posted by (株)伊是名ブロック工業 at 16:47 Comments( 0 ) 遮熱ブロック


平成27年度遮熱効果の実験状況写真です。




7月31日の快晴で正午過ぎの写真です。

平成27年沖縄気象台那覇市の全天日射量(MJ/㎡日)のデータでは
7月30日が28.77MJ/㎡日で、31日は28.70MJ/㎡日
翌8月1日は27.35MJ/㎡日と3日連続での強い日差しあり、夏季に
強い日差しを受ける沖縄県地方でも、めったにない気象条件でした。
3日連続で無対策の屋根スラブ表面温度は、50度を越していました。
そこで、3日間の各遮蔽材の遮熱効果をグラフにし、又、3日間の平均値
のグラフも作ってみました。

7月30日の外気温及び各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフです。

7月30日の外気温を基準にした時の各遮蔽材の屋根スラブ表面温度の
グラフです。

次に7月31日の外気温及び各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフです。

7月31日の外気温を基準にした時の、各遮蔽材の屋根スラブ表面温度の
グラフです

同じく8月1日の外気温及び、各遮蔽材の屋根スラブ表面温度のグラフです。

8月1日の外気温を基準にした時の、各遮蔽材の屋根スラブ表面温度の
グラフです。

いづれのグラフでも無対策の温度は南中時刻過ぎから午後3時の時間帯に
強い日差しを受け、屋根スラブ表面温度は50度を超えています。
外気温を基準にした時の温度でも
無対策は外気温と比較し約17度以上の差が開いています。
無対策と遮熱塗料は、温度は違いますが似たような曲線のカーブを描き
遮熱ブロック、断熱材、バラスの屋根スラブ表面温度は日差しのある時間帯
では2度ほどの違いで似たような曲線のカーブを描いております。

7月30日から8月1日までの屋根スラブ水平面(無対策の表面温度)
及び東壁面、南壁面、西壁面の平均値の温度です、当たり前のことですが
太陽の高度が高いため南壁面は強い日差しが当たらず、逆に水平面は
大きな日差しを受け、コンクリートは高い温度で蓄熱をしています。
ちなみに、この3日間の南中高度は平均で82.2度と高い高度です。


7月30日から8月1日までの各遮蔽材の屋根スラブ表面温度の
平均値のグラフです。

同じく7月30日から8月1日までの外気温を基準にした時の
各遮蔽材屋根スラブ表面温度のグラフです。
前述のように、無対策と遮熱塗料は温度は違いますが似たような
曲線のカーブを描き、遮熱ブロック、断熱材、バラスの各表面温度は
日差しのある時間帯では2度以内の範囲で、同じような曲線の
カーブを描き、唯一遮熱ブロックは午後の1時までは外気温以下で
無対策との温度の開きは16.7度となっています。

遮熱ブロック経年変化のグラフですが、タイムラグありますので温度の
ピークは午後の4時から午後の5時の時間帯で、6年前に製造されました
遮熱ブロックと今年に製造されました遮熱ブロック2との温度差は
0.2度で経年変化による品質の低下はあまりございません。

平成27年11月27日の外気温及び、各遮蔽材の屋根スラブ表面温度の
グラフです。

11月27日の外気温を基準にした時の各遮蔽材の屋根スラブ表面温度の
グラフです。
11月27日の沖縄気象台那覇市の全天日射量は3.87MJ/㎡日とかなり低く
沖縄地方の年平均気温は22度ですので、中間期の気温と考え
グラフを作ってみました。
各遮蔽材の中で、断熱材屋根スラブ表面温度は1番高く
外気温と比較し午後6時半では4.5度と高く無対策と比較しても
3.7度高くなっています。
遮熱ブロックとバラスの屋根スラブ表面温度は外気温と比較した時
約2度ほどの高い温度で推移しています。
これから沖縄地方は2月にかけて短い冬季をむかえますが
引き続きデータを取得していきたいと思います。
又、次年度はバラスの厚みを変えたり、遮熱ブロックの配置の方法
変えるなどして、より効果的な夏季の屋根スラブの遮熱対策を
今後の検討課題としていきたいと思います。

















平成27年度遮熱効果の実験

2015年06月08日

Posted by (株)伊是名ブロック工業 at 21:25 Comments( 0 ) 遮熱ブロック


平成27年度遮熱効果の実験の準備状況写真です。






バラスを囲む準備ができました。ちなみに、深さは10センチです。





次は、断熱材(JISA9511ビーズ法ポリスチレンフォームA類保温版4号)で厚みは50mmです。





次は防水材DS-230フレックスのかくはんの、作業です。





次は、防水材の上に断熱材を貼る作業です。(外断熱工法)


次は断熱材の上に歩行用としてのコンクリート平板を
敷き詰める状況写真です。




次に深さ10センチのバラス(砕石)ですが、最大寸法40mmmで
単位容積質量は約1.6トン/m3です。




熱電対の設置状況です。





平成27年度遮熱効果の実験の状況写真及び
各、測定位置の断面図です。

NO1は無対策で、NO2は白の遮熱塗料です。
NO3はバラスで、NO4は断熱材の上に平板ブロック
敷きで、NO5は断熱材の上は平板なしの状態です。
NO6は遮熱ブロックサンガードホワイト(6年経過)で
NO7は遮熱ブロックサンガードホワイト2で
今年生産されました比較的新しい商品で
遮熱ブロックの経年変化によるデータの違いを
見るために設置をいたしました。



平成27年5月30日の各屋根スラブ表面温度のグラフです。



平成27年5月30日の外気温及び、バラス、断熱材
遮熱ブロックサンガードホワイトの屋根スラブ表面温度の
グラフですが、意外にも、バラスの遮熱効果の高いのには
驚きました。

遮熱ブロックは一日をとうして外気温以下で、日較差は1.5度
と一番小さな値で、次に断熱材、外気温、バラスとなっています。
又、無対策(遮熱対策無し)では17.9度と高く
大きな日差しを受け、屋根スラブは蓄熱をいたしております。
今回は、断熱材やバラスといった、異なる遮蔽材での実験です。
屋外での実験で、亜熱帯の沖縄県では何が有利な遮熱方法か
わかってくるのではないかと思います。
これから沖縄地方は長い夏季をむかえますが
中間期や冬季のデータを、一年をとうして
取得して行きたいと思います。