

平成26年7月からの実験状況写真ですが
無対策(比較屋根)の位置を変えて実験を行っています。


平成26年7月1日から9月3日までの、無対策(比較屋根)の
実験データの一部です。 (途中のデータは省略しています)
7月1日から9月3日まで、台風時を除き62日間のデータを取り
午前9時から30分単位で翌朝の8時半までの合計温度を比べてみました。
データでは7月4日は一日の合計温度が1864.9度で一番高い値ですので
グラフにしてみました。

無対策(比較屋根)は午後2時に49.3度でピークになり
日差しをを受けている間は高い状態で推移しています。
遮熱ブロック下のスラブ表面温度は午後2時で35度の値で
その差14.3度です。
一日の日較差は無対策(比較屋根)は16.9度で
遮熱ブロックは3.2度で無対策と比べ小さな値です。

7月2日の午後2時前のモニター画面ですが、外気温は34.9度で
タン3ヤネ(遮熱ブロック)は33.9度で外気温以下の値です。
ムセッチ(無対策)では48.9度で、遮熱ブロックとの差は15度です。

9月3日正午過ぎの写真ですが雲一つなく
午後も晴天が続きましたのでグラフを作ってみました。

驚いたのは9月3日で、朝から大きな日差しを受け午後の2時では
無対策は51度と、実験期間中一番大きな値で
一日の合計温度も1856.7度と高く
無対策(比較屋根)の日較差は19.1度です。
又、遮熱ブロック下の表面温度は35.2度でその差は15.8度と大きく
遮熱ブロックの日較差は3.5度となっています。
やはり亜熱帯の沖縄県は夏季が長く続き、緯度が低いため
太陽の高度が高く、屋根スラブのコンクリートの蓄熱の温度は
太陽の日射強度に大きく左右されています。
ですから夏季の日射遮蔽はとても大切な事のように思います。