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2021年遮熱効果の実験(7月30日のデータ)

2021年09月01日

Posted by (株)伊是名ブロック工業 at 17:54 │Comments( 0 ) 遮熱ブロック
2021年遮熱効果の実験(7月30日のデータ)
2021年遮熱効果の実験の写真です。

2021年遮熱効果の実験(7月30日のデータ)
上のグラフは7月30日の屋根水平面(無対策)及び白の反射塗料、又
各遮熱A・B・C・Dモデルのグラフで、沖縄気象台那覇の観測データでは全天日射量は
26.43(MJ/㎡)と大きな日差しを受け、
午後の1時では3.55(MJ/㎡)の大きな日差しです。
遮熱Bモデルは日中外気温以下で、無対策の日較差20.4℃と比較し0.9℃でとても小さく
又、無対策と比較し午後2時半では20.8℃でとても大きな遮熱効果を呈しています。
次にDモデルは午後5時までは外気温以下で、同じく無対策と比較し
午後の2時半では19℃とBモデルの次に大きく、Aモデル、Cモデルでは
午後の3時までは外気温と同等で推移し、Dモデルと比較し日中はプラス1℃の
範囲内あり又、無対策と比較し午後の2時半では18℃の差があり大きな遮熱効果です。

2021年遮熱効果の実験(7月30日のデータ)
無対策に隣接する遮熱ブロックの上に赤瓦を設置した遮熱Dモデルの状況写真です。
今年の6月10日からの実験では、無対策に隣接するDモデルにおいて
無対策からの熱伝達の実験を行いました。熱は熱いところから低いところに移動します。
よって下の写真にあるように、無対策の境界から0㎝・10㎝・20㎝・30㎝・40㎝と熱電対
装置のケーブルを設置いたしました。

2021年遮熱効果の実験(7月30日のデータ)

2021年遮熱効果の実験(7月30日のデータ)

2021年遮熱効果の実験(7月30日のデータ)

2021年遮熱効果の実験(7月30日のデータ)
下の表は7月30日の午前9時から翌日の午前8時半までのデータです。
2021年遮熱効果の実験(7月30日のデータ)
2021年遮熱効果の実験(7月30日のデータ)
午後の2時半での無対策とDモデルの境界0㎝の温度では互いに平衡状態になろうとし
無対策と比較し7.6℃の温度差があり、10cmでは16.1℃と急激に下がっています。
又、無対策と比較し20㎝では17.5℃、30cmでは18.3℃、40㎝では19℃の
緩やかな温度差となっています。
2021年遮熱効果の実験(7月30日のデータ)
上のグラフはDモデルを基準にした時の無対策からの距離が0㎝・10㎝・20㎝
30㎝・40㎝の温度のグラフですが、0㎝では11.4℃で10cmでは2.9℃とわずかな
温度差で、20㎝では1.5℃、30㎝で0.7℃、40㎝では0℃となっています。
遮熱ブロックを敷設する際、敷設されていない場所からの熱伝導があり
遮熱効果の低減が多きのではとの疑問から今回の実験を開始しましたが
少なくても20㎝では熱伝導による熱の移動があまりない事が確認できました。
ちなみに気候風土適応住宅の構工法(屋根)では遮熱ブロックは屋根通気ブロック
として紹介されています。よってパラペットと遮熱ブロックの距離をあけ、空気層に
風を引き込むという事のメリットが大きいように思われます。
夏季の長い8地域の沖縄県では、夏至の日の太陽の南中高度はほぼ真上です。
よって屋根の日射遮熱はとても大切な事のように思います。


















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